関係代名詞〜高校英語

関係代名詞には、苦手意識を持っている人も多いのと想います。
しかし、関係代名詞は、形容詞節のことをわかっていれば、それほど難しくありません。というわけで、このページでは簡単に関係代名詞について解説します。
※)なお、このページでは中学英語は理解できているという前提の下、高校英語の文法を解説しています。中学英語が理解できていない場合は、あらかじめ、「基本にカエル英語の本(スリーエーネットワーク)」「もう一度中学英語(日本実業出版社)」「眺めてわかる英語の本(あさ出版)」のいずれかを読むことをお勧めします。

スポンサード リンク


関係代名詞の概略

例文に注目してください。どのような「本」だと思いますか。

(例文)「私が昨日買った本」

どのような本なのかといえば、「彼が昨日買った」本でもなく、「私が買った」本でもなく、「私が昨日買った」本ですよね。つまり、「私が昨日買った」は、どのような本なのかを説明しています。
このように、どのような名詞なのかを説明する言葉のうち、「S+V」があるものを「形容詞節」と言いました。

<私が昨日買った>
・どのような本(名詞)なのかを説明している言葉
・「私が」はS、買ったはVなので、「節」
→だから形容詞節

形容詞節を見つければ<>をつけるのでした。

<私が昨日買った>本は


では、以下の例題を解いてみましょう。

(例題)以下を英語になおしてください。
<私が昨日買った>本

日本語では、どんなに長くても形容詞節は名詞の前にもってきますね。

(例)<私が昨日書店で買った>本
(例)<昨日私のおじさんが空港で見た>女性

しかし、英語では長いものは後に持ってくるのでした。
よって、「本<私が昨日買った>」のように名詞の後から、どのような名詞なのかを説明します。

(例)<私が昨日書店で買った>本
(例)<昨日私のおじさんが空港で見た>女性

というわけで、英語だと「本<私が昨日買った>」の語順になります。
本は「the book」ですが、「私が昨日買った」の部分をどのように英語になおすのでしょうか。

「私は昨日買った」を英語になおすと「I bought yesterday」ですね。
つまり「The book<I bought yesterday>」が答えだと思った人も多いと思います。
結論から言えば、正解といえば正解なのですが、少し間違えです。

<I bought yesterday>をそのまま入れると、どれがSなのか、どれがVなのかわかりにくくなります。つまり、The bookがSなのか、IがSなのかわかりません。なので、形容詞節として<I bought yesterday>を入れましたよというマークをつけてやるのです。そのマークは「who,whose,whom,which,that」なのです。いわゆる関係詞というものです。
☆)関係代名詞は一定の条件の時、省略することもできます。

というわけで、今の場合は「which」を使います。
よって、The book<which I bought yesterday>となります。

<補足>
逆を言えば、「who,whose,whom,which,that」が文の中に出てくる時、文の中に形容詞節がでてくる可能性が高いです。つまり、<who〜>、<whose〜>、<whom〜>、<which〜>、<that〜>になる可能性が高いのですね。

高校英語が苦手なアナタへ