不定詞の名詞的用法〜高校英語

不定詞の名詞的用法は、中学英語で学習しますが、苦手な人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは不定詞の名詞的用法と、形式主語について復習します。
※)なお、このページでは中学英語は理解できているという前提の下、高校英語の文法を解説しています。中学英語が理解できていない場合は、あらかじめ、「基本にカエル英語の本(スリーエーネットワーク)」「もう一度中学英語(日本実業出版社)」「眺めてわかる英語の本(あさ出版)」のいずれかを読むことをお勧めします。

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不定詞の名詞的用法の基本

人や物などの名前を「名詞」というのでした。
しかし、人や物などの名前以外にも「名詞」はありました。
何でしたっけ?
そうですね。「動詞」に「こと」をつけたものですね。
例えば、「走る(動詞)→走ること(名詞)」のように、「動詞」に「こと」をつければ、名詞に変わるのでした。
さて、以下の例文を英語になおしてみてください。

(例文)「走ること」

「走る」は「run」です。
「こと」にあたる単語は「to」でした。
よって、「走ること」は「run to」になる!と思いましたか?

違いましたよね。
「to」は必ず動詞の前に持ってくるのでした。
よって、走ることは「to run」になります。

不定詞と形式主語

英語では、長いものや、ややこしいものはすべて後に持っていきました。
日本語と英語の文を比べてみるとわかります。

(日本語のイメージ)「私が空港で見た+女性」
(英語のイメージ)「女性+私が空港で見た」

さて、以下の例文に注目してください。

(例文)「To teach English is difficult.」

この文のSは、「To teach English」、Vは、「is」、Cは、「difficult」です。
訳すと、「英語を教えることは難しい」になります。
この文では明らかに、「S」の部分が長いですよね。
この文のようにSにある「to〜」が長い場合、英語では、その「to〜」を後に持っていきます。

「■ is difficult」「to teach English」

そして元々「to teach English」のあった部分(■の部分)に、「It」を持ってくるのです。
つまり、「To teach English is difficult.」=「It is difficult to teach English」になります。

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