文の要素〜高校英語

S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)、M(修飾語)――すなわち、文の要素がわかれば、高校英語もわかるといっても過言ではありません。そのくらい文の要素は重要ですので、このページを読んで、しっかり理解するようにしましょう。
というわけで、ここでは文の要素について、わかりやすく丁寧に解説します。
※)なお、このページでは中学英語は理解できているという前提の下、高校英語の文法を解説しています。中学英語が理解できていない場合は、あらかじめ、「基本にカエル英語の本(スリーエーネットワーク)」「もう一度中学英語(日本実業出版社)」「眺めてわかる英語の本(あさ出版)」のいずれかを読むことをお勧めします。

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S(主語)

「〜は」「〜が」という形になっている語句のことを「S(主語)」といいます。

(例文1)

??
I       bought   this book.
(わたしは  この本を  買った)

→「I(わたしは)」は「〜は」の形になっているので、S。

(例文2)

??
He    likes     apples.
(彼は  リンゴが  好きです)

→「He(彼は)」は「〜は」の形になっているので、Sです。ちなみに、「apples(リンゴが)」は「〜が」の形になのでSと思うかもしれませんが、O(目的語)です。なぜなのかは、O(目的語)のところに書いています。

V(動詞)

「〜する」という形になっている語句のことを「V(動詞)」といいます。Vには、「状態」や「動作」を表すもの、「存在」を表すものがあります。

(例文)

 S     ??
Tato    played   the guitar.
(タローは   ギターを    弾いた)

→「〜した」と過去の形になっていますが、「played(弾いた)」はVです。

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O(目的語)

「〜を」「〜に」という形になっている語句のことを「O(目的語)」といいます。
ただし、Vによっては、Oが「〜が」「〜に」などの形になることがあるので注意が必要です。ちなみに、当面は「ike+O(=Oが好きだ)」「want+O(=Oが欲しい)」の2つに気をつけるようにしましょう(いずれも「〜が」の形になっていますがOです)。

(例文1)

S       V           O
I       use        this car.
(わたしは   この車を   使う)

→「I(私は)」は「〜は」の形になっているのでSです。「use(使う)」は「〜する」の形になっているのでVです。「this car(この車を)」は「〜を」の形になっているのでOです。

(例文2)

S       V          O
I       want       water.
(わたしは   水が   欲しい)

→「water(水が)」と「〜が」の形になっていますが、Oです。

C(補語)

主語や目的語の状態などを説明する語句のことを「C(補語)」といいます。どれがCなのかは、以下の2つの方法で見分けるといいでしょう。

<見分け方>
・「S」と「=」の関係がある場合はC(第二文型)
・「O」と「〜は……」の関係がある場合はC(第五文型)
※)第二文型、第五文型については、今後、詳しく解説します。

(例文1)
※)第二文型

   S           V          ??
My husband        is          a teacher.
(わたしの夫は  先生 です)

<見分け方>
Sである「My husband(わたしの夫)」と「a teacher(先生)」を見比べます。「My husband(わたしの夫) = a teacher(先生)」ですので、「a teacher(先生)」はCです。

<補語の定義から考える>
「My husband(わたしの夫)」がどのような人なのかというと、「a teacher(先生)」です。すなわち、「a teacher(先生)」は、Sである「My husband(わたしの夫)」とはどういう人なのかを説明している語です。だから、「a teacher(先生)」はCです。

<ポイント>
「補語の定義から考える」に書いてあることを理解できるようになるのが理想です。しかし、難しいので、まずは「見分け方」にある方法で、文中からCを見つけられるようになりましょう。

(例文2)
※)第五文型

S     V        O     ??
I     call      this dog    Pochi.
(わたしは、この犬をポチと呼びます)

<見分け方>
Oである「this dog(この犬)」と、「Pochi(ポチ)」を見比べます。 「this dog(この犬)はPochi」という関係が成り立ちます。だから、「Pochi(ポチ)」はCです。

<補語の定義から考える>
Oである「this dog(この犬)」がどのような犬なのかというと、「Pochi(ポチ)」です。すなわち、「Pochi(ポチ)」はOである「this dog(この犬)」とはどういう犬なのかを説明している語です。だから、「Pochi(ポチ)」はCです。

<ポイント>
こちらも、 「補語の定義から考える」に書いてあることを理解できるようになるのが理想です。しかし、難しいので、まずは「見分け方」にある方法で、文中からCを見つけられるようになりましょう。

M(修飾語)

SVOC以外を、M(修飾語句)と言います。MはSVOCを修飾します。具体的に説明すると、Mは、名詞や代名詞を修飾して形容詞と同じ働きをしたり、名詞と代名詞以外を修飾して副詞と同じ働きをします。Mは文の主要素ではないため、省略しても意味が通じることが多いです。

(例文)
※)形容詞と同じ働き
  S       ??       V    C
The book   on the desk    is    mine.
(机の上の本は、わたしのものです)

→「on the desk」は、どのような「book(本)」なのかを説明している言葉です(=「on the desk」は、「a book(本)」を修飾しています)。また、「on the desk(机の上の)」を省くと、「The book is mine.(その本はわたしのものです)」となり意味が通じます。このようにMは文から省略しても意味が通じることが多いです(SVOCを文から省くと文として成立しません)。

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