第4文型〜高校英語

文型は、下記の5つあります。

第1文型 S+V(主語+動詞)
第2文型 S+V+C(主語+動詞+補語)
第3文型 S+V+O(主語+動詞+目的語)
第4文型 S+V+O(人)+O(物)(主語+動詞+目的語(人)+目的語(物))
第5文型 S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語)

このページでは、このうち第4文型について解説します。
※)なお、このページでは中学英語は理解できているという前提の下、高校英語の文法を解説しています。中学英語が理解できていない場合は、あらかじめ、「基本にカエル英語の本(スリーエーネットワーク)」「もう一度中学英語(日本実業出版社)」「眺めてわかる英語の本(あさ出版)」のいずれかを読むことをお勧めします。

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第4文型とは?

第4文型とは、「S+V+O(人)+O(物)」の順になっている文型のことです。日本語訳は「SはO(人)にO(物)をVする」になります。なお、O(人)のことを間接目的語、O(物)のことを直接目的語といいます。

(例文)
S      V     O(人)    O(物)
He    bought   her       a bag.
(彼は  彼女に  かばんを  買った)

第4文型から第3文型への書き換え

第4文型の2つのOは入れ替えることができます。ただ、そのとき、2つのOの間に前置詞が必要です。

(例文)
S      V     O(人)    O(物)
He     gave     her       a bag.
(彼は  彼女に  かばんを  あげた)

        ↓2つのOを入れ替える

S      V     O(物)          O(人)
He     gave    a bag.   前置詞   her
(彼は  彼女に  かばんを  あげた)

では、どの前置詞を使えばいいのでしょうか。
それは以下です。

・「相手のところへ」という意味合いの動詞のとき、「到達」の意味があるtoを使う
・「相手のために」という意味合いの動詞のとき、「〜のために」の意味があるforを使う

giveは、「相手のところへ」という意味合いがあります。だから、例文では「to」を使います。
このように第4文型の2つのOを入れ替えると、第3文型になります。

(第4文型)
S      V     O(人)    O(物)
He     gave     her       a bag.
(彼は  彼女に  かばんを  あげた)

        ↓2つのOを入れ替える

(第3文型)
S      V     O(物)          O(人)
He     gave    a bag.   to   her
(彼は  彼女に  かばんを  あげた)

→なぜ、第3文型なのかというと、to herはMで、文の主要素(SVOC)ではないためです。

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第4文型は「…は〜」の関係が成り立たない

O(人)とO(物)に着目してください。

(例文)
S      V      O(人)    O(物)
She   bought    me       a watch.
(彼女は  私に  時計を  買った)

「me(私)はa wath(時計)」という関係は成り立ちません。
第4文型と第5文型の見分け方のところで、詳しく解説しますが、このことは頭の隅に置いておいてください。

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